こんにちは!MBA/中小企業診断士のよっすーです(^^)
今回は私が中小企業の新規事業支援、あるいは個人的な学習計画を立てる際に利用している目標設定方法について紹介します。
結論から言うと、“SMART”というフレームワークを利用して事業・学習計画の目標を明確なものにしています。
設定した目標の活用方法を含めて本記事で紹介していきます!
目標設定の意義
まずなぜ目標設定が必要なのでしょうか?
大きくは二つあります。
一つ目は「チームの共通認識確立・個人のモチベーション向上」です
新規事業の場合、取り組むのは一人ではありません。直接事業を行わないにしても支援をしてくれる人が必ずいます。良い目標は、そのような周囲の人(≒チーム)に”私が目指しているのはここです”と示す事ができます。
個人学習の場合、明確なゴールは学習という登山には必須です。ゴールの見えない登山の苦しさは容易に想像できるでしょう。この点については英語学習の記事でも書きました。
二つ目は「問題解決に資する」です。
事業においても、個人学習においても、重要なのはトライ&エラー、あるいはPDCAです。
試してみてうまくいった方法、ダメだった方法を確認し、修正を加えていくことで目標に到達する確率は飛躍的に高まります。
その際に、”うまくいった方法””ダメだった方法”を判断する事に役立つのが明確な目標設定です。
例えば「売上を2倍にするぞ!」「中小企業診断士の資格を取る!」というのはキャッチ―ではあるも十分な目標設定ではありません。これでは検証すべき項目がわからないためです。
事業・学習という登山において、途中でルートの変更を行う判断をする手助けとなる目標設定は極めて重要です。
目標設定のフレームワーク”SMART”
では明確な目標設定とはどのようなものでしょうか?
著名なフレームワークに”SMART”と呼ばれるものがあります。
SMARTは目標設定に必要な要素5つ(Specific、Measurable、Achievable、Related、Time-bound)の頭文字をとっています。
このフレームワークは事業立案において用いられる海外では大変有名な考え方ですが、日本においては普及は十分ではないかもしれません。
また、事業立案だけではなく個人の学習目標設定にも有用で、私自身も活用しています。
それでは各要素について紹介しています。
Specific(具体的に)
SpecificはSMARTの冒頭にあり、かつ最も重要な要素です。
誰が見ても鮮明に思い描ける具体的な目標を記述する事で、目標を明確なものにします。
事業においては「小回りのきく製造体制、人材力の強みを活かして、重量物用および複雑形状品(災害用途、環境対応品)の開発・販売を行うことで継続的な成長を実現する」は具体的であると言えます。
個人学習(中小企業診断士試験において)は「2021年8月の中小企業診断士一次試験において一発合格し、2022年8月には中小企業支援の副業を開始している」といった目標設定がSpecificな目標と言えます。
本田圭佑さんの小学校の卒業文集には以下の言葉があります。鮮明にイメージできる素晴らしい目標です!
”ブラジルと決勝戦をし2対1でブラジルを破りたいです。この得点も兄と力を合わせ世界の強豪をうまくかわし、いいパスをだし合って得点を入れることが僕の夢です。”
(SoocerKING “伊紙、本田圭佑の小学校卒業文集を紹介「10番で活躍します」“より引用)
Measurable(測定可能な)
MeasurableはSpecificな目標に対して測定可能であるかを確認する事です。
これにより、事業・学習の途中で目標の達成度合いを評価、見直しができます。
事業においては「投資回収は3年、利益ピークは5年後の1,000億円」などを設定、また、その投資回収における”投資額”と”利益”を定義する事などを記載します。
個人学習(中小企業診断士試験において)は各科目の合格点数、つまり「経営法務・運営管理、企業経営理論で70点、中小企業経営・制作で60点、財務・会計、経済学・経済政策、経営情報システムで50点で合格する」といった設定を行う事といえます。
目標を評価できるものにする事は極めて重要ですが、一般的に日本人が不得意とする点でもあります。検証できるようよくよく検討しましょう!
Achievable(達成可能な)
Achievableは達成可能性を確認する事です。
これにより、周囲の人の納得と支援が得られるかが決まります。
事業においては、足下の財務分析状況から見る投資の可否・妥当性を記載します。
個人学習(中小企業診断士試験において)は、設定した各科目の合格点数が現状、模試を受けた点数とどのくらい乖離しているかを確認する事といえます。
Achievableは客観的な視点が重要です。周囲の方に意見を聞きながら、自分の目標を妥当なものにしていくのが良いでしょう!
Related(自社・自分に関連した)
Relatedは自社・自分と関連しているかどうかを確認する事です。
これにより、Achievableと同様に、事業の妥当性を確認する事を通じて、周囲の人の納得と支援が得られます。
事業においては既存事業とのシナジーや自社・経営者のビジョンに合致しているかを記載します。
個人学習(中小企業診断士試験において)は「なぜ中小企業診断士の試験を勉強するのか」という問いに答えることとも言い換える事ができます。
関連性は言語化できていないけど必ずあるものです。それをしっかりと記述する事が良い目標設定となります!
Time-bound(時間制約がある)
Time-boundは目標に時間的制約を設けることです。
これにより、「いつまでにやるか」が明確になり、事業・学習の途中で目標達成への進捗遅れを確認できます。
事業においては新規事業の売上ピークが5年後と想定する場合、1年ごとにどこまで進捗できているかという設定を行います。
個人学習(中小企業診断士試験において)は2021年8月の試験で合格するというSpecificな目標に加えて、それを達成するために何をどこまでしなければいけないか整理する事といえます。
コロナ禍における政府の緊急事態宣言に時間的制約があるかどうかは、国民の理解と協力を得られるかという点で非常に重要だったと思います。
目標設定時に妥当な時間的制約があるかどうかは事業・個人学習の関係者(従業員や家族)の理解を得られるかどうかという点でも極めて重要ですね!
なお、その他の事業計画書のテクニックについては以下でも公開していますよ(^^)
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ここまで、SMARTな目標設定について紹介してきました。
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